太陽と冥王星
葛藤のアスペクト

太陽×冥王星

冥王星は約248年で12星座を一周し、一つのサインに14年から26年くらい留まります。冥王星が発見されたのは1930年以降なので蟹座~現在運行している山羊座までしか体現していないのですが、冥王星は死と再生の天体と言われ、関わる天体に極限状態をもたらします。危機的な状況をもたらしますが、強制終了することで根本的に物事を変えたり限界を超えたりすることが出来るでしょう。

ネイタルで太陽×冥王星が絡んでいる人というのはそれがハードアスペクトだろうがソフトだろうが支配力が増します。一番影響がストレートに出るのはコンジャンクションではないでしょうか。

よい方向性に活かせば強烈なカリスマ性を持って人々を導いたり、不正を暴き巨悪に立ち向かったり出来ますが、悪く出ると支配的になり、独裁的な体制を築こうとします。自分がそうしているという自覚がなく、反論する者を認めず排除しようとするでしょう。

太陽の生きる方向性や指針に冥王星が絡むとストイックになります。絡んでいるサインによりますが、例えば乙女座なら戦略的で細密という資質に冥王星が極端さをもたらすので重箱の隅をつつくような細かさになり正確でないものに噛みつき敵に対して用意周到に落とし込めるといった行動に出やすいでしょう。

冥王星を建設的に活かすならば、コツコツと調べ上げてきたことを世に発表したり、その道の第一人者となって認められたりするでしょう。この人に聞けば全てわかるといった生き字引になるのです。

冥王星はトランスサタニアン(木星・土星以降の天体)に分類され、その影響力を個人では感じづらいかも知れませんが、私は冥王星の影響は強力だと思っています。特に太陽と絡む場合、太陽=父親像になるので父親からの強烈な支配というのがそこで感じ取れます。 もし月と絡むならば母親が家の実権を握っているでしょう。何れにしても太陽×冥王星を持つ人は偉大な力をどう活かすかというのが生きる上での課題になるでしょう。