土星の影響

土星は木星と並んで社会天体と言われ、その年に運行しているサインから社会情勢を読み、世の中のムードといったものを判断して行きます。個人的な影響としては土星が自身の星座に巡ってきている時や90度のサインに位置する時、180度で反対側に位置する時は試練や重圧が増す時間を過ごすことになります。

土星は時間をかけて本物を磨き、不要なものをそぎ落とす天体です。人は生きていく上で必要のない物を抱えていたり、何か大きな出来事がないと甘んじた状況を抜け出せなかったりします。それが足かせになり次のステップに行けず成長を妨げている場合、土星は容赦なく試練（と感じられるような出来事）を与えるのです。

そう考えると悪い側面ばかりでなく、社会的に責任を担う（一人前になる）という点においては結婚や昇進といったイベントも考えられます。プレッシャーは増しますが、それによって身の引き締まる思いをする人もいるでしょう。

一番インパクトがあるのがソーラーサインで言う自身のサインから3つ先のサインでの90度で4ハウス（家庭の部屋）に土星が入る時です。家で誰かの面倒を見るようになるとか、一家の長になるかも知れません。或いは独立して一人暮らしを始める人もいるでしょう。これまで過ごしてきた場所に変化が起こり、何かしらの責任を負うことになるのです。元々土星が効いている人（個人天体に土星が90度を形成するなど）でなければ、試練の時となるでしょう。

6つ先のサインで180度（パートナーの部屋）に入る時は人間関係において大きな別れを経験するでしょう。これまで親しくしていた人が離れて行き、結婚している人にとっては離婚や離別を経験するかも知れません。絆の真価を問われ、本物でない場合は土星が削ぎ落しにかかります。逆にここを乗り越えたカップルはさらに絆が増し、本物の信頼関係を得るでしょう。

土星が9つ先のサインにまわり90度を形成した時は、プレッシャーはあるけれどもがんばり時です。10ハウス（仕事の部屋）に土星が巡ってくるので、仕事において厳しさが増し、もう一段二段上に上がるよう土星が圧力をかけるでしょう。この期間に社会人として一人前になるとか、昇格して部下を持ち責任が増すなどする人がいるでしょう。異動があり全く新しい環境に身を置いて一からがんばったり、リストラで転職を余儀なくされる人もいたりしますが、何れにしても土星は慣れた状況に一石を投じステップアップを促すでしょう。