全体運

Fortune of the first half in 2023

2023年前半の運勢

Mars Prograde

ー小さなきっかけで世界が広がるー

火星は2022年の8月中旬から双子座に入り、10月下旬から逆行しながら双子座を運行しています。2023年1月13日にようやく逆行が終了し、攻撃的な言葉や曖昧な行動、情報の錯綜については段々落ち着いて行きます。火星が順行に移るとあなたの言葉がストレートに相手に届き、まわりからも好反応が。ちょっとしたきっかけであなたの世界が広がるので気になることやピンときたことがあれば臆せずコンタクトを取ったり、試したりしてみましょう。知的好奇心も旺盛になるのであちこち出かけてみたいという気持ちにもなりそう。近場のお出かけや旅が人生を変えるなんていうこともありそうです。また、逆行が終了する1月13日頃は火星が水瓶座金星と120度、牡羊座木星と60度、牡牛座天王星とは90度を形成します。突発的なロマンスの予感も。

3月26日になると長らく双子座に滞在した火星が蟹座に移るのですが、蟹サインは家や地元、地域などのローカルな部分の活動を活発にします。公私共に多くの人が入り混じる広いフィールドで活躍するというよりは、より厳選されたチームメンバーや家族との活動が多くなり、そういった人たちとの絆といったものが強くなっていくでしょう。蟹座は保守的なサインです。奇をてらった行動や発言は避け、安心・安全な路線を行くことが成功に繫がりやすくなるでしょう。

Saturn moves to Pieces

―真の奉仕とはー

約2年半水瓶座に滞在した土星が3月8日に魚座に移ります。これまで水瓶座が象徴するテクノロジーの進化や個々の自立に土星の見直しが入り、離れていても繋がりあえる方法を私たちは体現してきました。ちょうどコロナ禍ということもあり、人と人の分断に拍車がかかり、それをITで補ったのがこの2年半だったのではないかと思います。急激にオンライン化へシフトしたということもあり、ITの整備やインフラ化についても土星がしっかりとその役割を果たしました。

では土星が魚座に移ると、どのようなテーマに見直しが入り強化されるのでしょうか?魚座は12星座で一番最後のサイン。いわゆる終焉のサインです。それが意味するところはあの世の死後の世界であり、目には見えないものを表すとされています。慈愛や自己犠牲、私たちを癒す芸術や音楽といったものがそれに該当するのですが、例えば形だけのボランティア団体にメスが入り社会奉仕の在り方が変わったり、私たちの感性に訴えかける方法が各段に向上したりします。魚座は愛やロマンも示すサインです。人々の愛においても、自分を失うことなく人を愛するという想いの強さ、愛の真価について学ぶことになるでしょう。

Pluto moves to Aquarius

ー個々の底力ー

2023年最大のイベントは冥王星の水瓶座入りと言っても過言ではありません。おおよそ14年山羊座に滞在していた冥王星は2023年3月25日に水瓶座に移動し、数か月滞在した後6月12日にはまた山羊座へ戻って行きます。つまり2023年の前半は冥王星水瓶座のお試し期間になる訳です。山羊座に滞在していた期間は古い体制や組織が崩壊し、もう一度枠組みを一から立て直すようなことが起こったのですが、この14年で山羊座が表す組織や大きな体制、後ろ盾といったものを失くす人も多かったのではないかと思います。そして再生される過程で個人としてどのように属する地域や社会で役割を果たすのかが問われたことでしょう。

水瓶座は自立、テクノロジー、革新、普遍的な物事を取り扱うサインです。冥王星が入るということはこういったテーマにおける崩壊がじわじわと長い時間をかけて始まり、再生されることを意味します。個人個人の実力がもっと試される社会になり、副業やフリーランスで活躍する人が今以上に増えるでしょう。会社や組織に属している人でも、新たなテクノロジーの導入や外国人採用、AIの活用が普及し多種多様なものが入り混じり、持続可能な社会を実現しようとします。冥王星は0か100かのオールオアナッシングの天体であり、壊し屋です。何かが突然奪われ無くなったとしても、それは新たな始まりを意味しているのです。

Eclipse

ー突然の変化ー

2022年から蝕のラインは牡牛座と蠍座に移動しているのですが、4月20日に起こる金環日蝕は牡羊座の29度で起こります。水瓶座に入ったばかりの冥王星と90度を形成するため、この新月は私たちに大きな影響を与えるでしょう。牡羊座はスタートアップのサインです。その最後の度数で日蝕が起こるため、無理やりにでも新しい方向に押し出され、これまで意固地に保持していたものほど、手放す流れに。土星とは60度を形成しているので自分自身の成長や、より仕事や生活を安定させるために心機一転踏み出す人もいるでしょう。そしてこの2日後には牡牛座で天王星に接触した水星が逆行し始めます。新たなる道を選択しても、水星の逆行が終了するまでデコボコ道に感じるかも知れません。少しペースを落としてよく足元を見ながら歩んで行きましょう。

そして5月6日には蠍座で月蝕が起こります。蠍座は相手と完全に融合することにより、素晴らしいものを受け取れる可能性を秘めているサインです。しかしその道のりは険しく、あなたが持っているものを全て投げ出し、相手に尽くしたとしても得られるかどうかはわかりません。蝕の前後、その価値があるかどうかを見極める出来事が起こりやすくなるでしょう。金星と木星は60度、火星と海王星は120度を形成しているので不安はあったとしても理想に向かってどんどん進んで行くようなタイミングです。

Mercury Retrograde

ーショッピングは慎重にー

4月22日から5月14日まで牡牛座で水星が逆行します。逆行が始まるのは水星が天王星に近づき、蟹座の火星と60度を形成した直後。日蝕のすぐ後ということもあり、五感に訴えかけるようなものが気になり購入したくなるでしょう。この期間、衣食住における高額の買い物、特に最新の技術や洗練されすぎたデザイン、華美すぎるものの購入は慎重に検討を。後で後悔する可能性が高くなるでしょう。また、ビジネスにおいても新規事業への参入、新システムの導入、大口契約については進めるべきではありません。個人においても水星逆行中はなるべく重要な契約はしないようにしましょう。

水星逆行のメリットとしては、過去のやり直しや棚上げになった問題への再チャレンジです。貸したお金が戻ってくる、家のリフォーム、洋服のリサイクル、ダイエット、健康問題など、気がかりなことがあれば逆行期間の行動が改善へと導いてくれるでしょう。

Jupiter moves to Taurus

ー豊かさを享受できる世界にー

木星は5月18日に牡牛座に移動し、2024年の5月25日まで牡牛座を運行します。このサインにはすでに天王星もいるため、2023年の後半は水×地が強い配置となります。(魚座にはすでに土星・海王星が滞在)5月はその切り替わりを大きく感じる月になるでしょう。水×地のコンビネーションは献身的な看護師のようなイメージです。正確な知識で根気強くケアし、病と向き合う患者に精神的に寄り添う。水は必ず弱者救済を忘れないので、木星と天王星の実際的・実質的な拡大や革新を誰しもが享受出来る形で進めてくれます。天王星が牡牛座に入ってからはキャッシュレス決済や仮想通過の導入が急激に広まり、個人投資家も増えていったのですが、中には急激な変化に取り残され、自分で老後の資金を貯めろと言われてもどうしたらよいかわからない人もいるでしょう。

地のサインというのはプロセス化やマニュアル化が得意です。木星の牡牛座入りは衣食住において皆がシェア出来る仕組みや社会を実現化し、私たちの生活を豊かにする世界の貢献に一役買ってくれるでしょう。

Venus and Mars

ー情熱の行方ー

そして前半の運勢の最後を飾るのは6月25日頃にもたらす、獅子座金星・火星のコンジャンクションと牡牛座の天王星との90度。2023年で金星と火星が接近するのはこの時期のみ。火のサインの金星火星は情熱的なムードを呼び寄せるので恋愛面では大いに盛り上がります。しかし天王星がつっこみを入れるので派手なパフォーマンスや中身を伴わない上辺だけの態度では相手の心を掴むことが出来ず、逆に気持ちを逆なでしてしまうでしょう。それぞれの美意識や恋愛スタイルがありますが、多様な価値観を本物の個性にしないとこのアスペクトは有効活用出来ません。情熱を未来の足がかりにするには、入念な準備と魅力的なプレゼンテーションが必要です。